日本のApp Storeから複数の暗号資産取引アプリが削除か
アップル(Apple)が提供する日本のApp Storeから、複数の海外暗号資産(仮想通貨)取引所アプリが非表示にされていることが2月6日明らかになった。
非表示になったアプリは、バイビット(Bybit)、クーコイン(KuCoin)、ビットゲット(Bitget)、MEXC、エルバンク(LBank)の5つだ。
これらのアプリを提供する取引所は、以前に金融庁より本で無登録にて暗号資産交換業を行っているとして、警告書が発出されている。
昨年金融庁は11月にクーコイン、ビットキャッスル(bitcastle LLC)、バイビット、MEXCグローバル、ビットゲットの5社に、6月にエルバンク1社に対し警告している。
ただしこの中でビットキャッスルについては、ダウンロードが未だ可能だ。これについては、関係性は不明であるが、App Store上でアプリ名が「bitcastle – 暗号通貨ウォレット」と記載されている為かもしれない。もちろんダウンロードしたところ、取引所アプリであることが確認できた。
またApp Store上で「暗号資産」・「仮想通貨」と検索したところ、日本でライセンス取得していない取引所アプリとしてクリプトドットコム(Crypto.com)とコインEx(CoinEx)についてはダウンロードが現在も可能だ。その他、昨年12月に国内暗号資産交換業者コインマスター(Coin Master)を買収したゲート(Gate.io)のアプリはApp Store上で表示されている。
なお今回非表示になったかは不明だが、2023年に警告を受けていたビットフォレックス(Bitforex)についてもApp Store上で検索しても表示はされない。
記事執筆において、関係各所からの正式発表はない状況だ。
今後このままアプリがApp Store上で表示されない場合、アプリの更新ができない可能性が高いため、資産を保有している国内ユーザーは取り扱いに注意が必要だ。
画像:iStocks/monkeybusinessimages
関連ニュース
- 金融庁、無登録運営の海外暗号資産取引所に警告。KuCoin・bitcastle・Bybit・MEXC・Bitgetに
- 金融庁、無登録運営で「LBank Exchange」に警告
- 金融庁、バイビット・MEXC・ビットゲット・ビットフォレックスらを無登録営業で警告
- 米アップル、インドのApp StoreからBinanceやKuCoinなど9つの暗号資産取引アプリを削除
- 今年のWeb3どうなる? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する88人が語る「2025年の展望」